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2007.10.23 01:29

「あぁーあ、つまらい。アレク少しは私にかまうのじゃ」
「なぁに言ってんだ。こっちは仕事で忙しいってのに。」
「じゃぁフラッドは?」
「わりぃ。俺もこいつの補佐で忙しいんだ。ほら俺が気ぃつけてないとこいつのことだから変なところで誤字脱字するともかぎらないし」


金色の幼いお姫様はむぅっとむくれて黙り込む。
遊び相手が見つからずつまらないのだ。
こういうときいつでも自分を相手にしてくれる人が身近にいればいいのに。
夫と夫の従者は仕事でなかなか構ってはくれないからだ。
「・・・・・誰かいつも遊んでくれる人がいればいいのに」
ぽつりとそういって思い切り息を吐き出す。
「・・・あぁそうだな」
仕事に没頭しているのか夫のアレクシードは気の無い返事だけをよこす。
つまらない。
今日はこれから何をして時間をつぶせばいいのか。
「・・・そうだ!こういうとき赤子がいればいいんだ!」
一瞬時が止まる男二人。
「「は?」」
「だってそうじゃろ?ほら赤子がいれば一緒に遊べるではないか。世話したり本を読んだり、色んな事が一緒に出来る」
「おまえそれってどっちかというと妹とか弟・・・・」
赤ちゃんは泣いて眠ってが仕事のはず。少なくともそんな小さければ一緒に遊べるはずが無い。
「いいや。そもそもアレクと私は夫婦じゃ。家族になったんだから赤子の一人や二人いてもおかしくないではないか。」
真剣に説く妻ユスティニアにアレクシードは呆然とした。
そもそもこのお姫様は意味が分かっていっているのだろうか、いや絶対に分かっていない。
その証拠に背後でフラッドが一生懸命口元を手で抑えている。傍観に回る気でいるらしい。
「ユティ、そんなすぐにつくれるわけないだろう。大体おまえ幾つだよ」
「なに?そんなことないぞ。母上はよく夫婦いつも仲ようしておれば神の使いが赤子を届けてくれるとおっしゃっていた。」
「なかよく・・・・・ね。」
「私とアレクはいつも仲がよいではないか!」
だから近いうちに赤子が届いているはずじゃ!とユスティニアは自信満々に頷いている。
もはや妻ではなくアレクシードに妹か娘が出来て世話をまかされているようにしか感じない。この興味をどうやって他に持っていくか、自分が犠牲になってユスティニアの気の済むまで遊びに付き合ってあげたほうがよさそうだ。



くすっ。
ふと懐かしいことを思い出してアレクシードは口元をほころばせた。
「なにを笑っておるのじゃ?」
「いや、昔ユティがこの国に来た頃のことをね。」
そういって在りし日の出来事を話すと目の前の妻の顔がみるみると赤くなった。
「あ、あれは!アレクが仕事ばかりで構ってくれなかったのがいけないんだ。」
真っ赤になって元気一杯に話すのは昔も今も変わらない。年を重ね美しく成長してもそれは在りし日と変わらない。
「で、やっと念願の遊び相手に会えるな」
「ああ。とても楽しみじゃ。」
穏やかな顔で笑うユスティニアは腹部を優しくさする。やっと届いた贈り物。大切な二人の。
アレクシードはユスティニアの隣に座りいとおしそうな眼差しを送る。



あとがき★★★  ☆☆☆  ☆★☆
勢いで描いちゃいました
角川ビーンズ文庫のアダルシャンシリーズの二次です。
本編ではここまで行かなかったけどきっとこんな素敵な日々を送っていることを願い。
ってかアレク頑張れ!って応援を込めて。
きっと奥さんは生まれた子供と一緒に冬は雪合戦をして旦那さんをやきもきさせるんです。
そしてまだ10歳のユティの爆弾発言。
これも一度は踏む地雷かなぁと。
彼はあのあとどうやって説明したんでしょうか??
それとも散々遊んで気が済んだユティは爆弾発言については忘れてしまったか。いやきっと折に触れてアレクを困惑させたでしょう。
あぁ、やっぱこのシリーズも好き。
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テーマ : 二次創作 - ジャンル : 小説・文学

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