2007年12月15日
ざわめきの予感(まもうさ二次)
見上げた先にはもう見慣れてしまったイラスト。
ふと見上げる程度。けれども立ち止まって眺めるには十分すぎる時間。
もう何度目だろう。
完成したイラストを見せてもらってなんとなく気になって、それはまるで昔もぎ取られた片翼が想わぬところで見つかったかのような妙に懐かしくってだけどももう自分のものではないようなあやふやなものでしかなくて。
だからこうして足の赴くままにショウウィンドウの前に引寄せられていた。
ここ最近の行動をすっかり熟知している親友はあきれながらもやっぱりねという表情で近づいてくる。
肩口でそろえた髪の毛がぴょんと跳ねて肩をすくめている。
「なるちゃん。そんなことないよう。たまたま」
「ほーぅ。その台詞は確か昨日も言ったぞ」
そんなことないよと笑って否定するもうさぎの視線はすぐに目の前のものに戻ってしまう。
ちょっとした偶然で知り合いになったイラストレーターから絵のモデルを頼まれて、偶然にも一緒にモデルをしたのは因縁の相手ともいえる地場衛だった。
彼が一緒というのはえぇぇ!!とばかりに反発だったけれども不思議とイラストからはそんな想像も起こらなかった。
それどころか妙な胸のざわめきが気になってこうして何回も再訪してしまう。
「でもまぁうさぎが夢中になるのもわかるわぁ。あのイラスト素敵だもんね」
「うん。とっても綺麗。あとね・・・・・・」
「なぁに。」
「・・・・・うーん。やっぱなんでもない」
不思議な感覚をどう説明しよう?自分でもよくわからないのに。
「あーうさぎズルイわよ。白状なさい」
慌てて逃げ出すうさぎをなるが追いかける。
忙しく動き回る少女たちの嬌声もいつしか遠ざかる。
冬へと駆け抜ける風の演舞だけがひっそりとたたずむ。
「まいったな。また来ちまった」
ため息交じりの言葉と共にふと足を止めるのは青年のもの。
黒髪の青年が見上げる瞳は困惑交じりだが眼差しは鋭利そのもの。
まるで見えないくもの糸に引寄せされるように―
不思議。
あの絵をみると胸がざわつく。
何故だか分からないけれど誰かが呼んでる気がするの
ねぇ、もしもあのイラストの少女が私ならあなたは誰なの?
あとがき☆☆ ☆ ☆☆ ☆ ☆☆ ☆ ☆☆ ☆
アニメ無印より。
この回のうさぎちゃんがお気に入り。
そして実はうさぎちゃんとなるちゃんのからみが結構好きです。
シリーズ後半はあんまり出番がなくなってしまったのが残念。
普通のうさぎと一番近い存在。
セーラー戦士との絆とはまた違った絆があるんだと思います











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