陽だまりの中で(伯爵と妖精二次)
暖かい光が心地よくて。
金色の光があたりをあたたかく照らしている。
そういえばリディアとこうして過ごすのも久しぶりだねなんて彼は言ってとても自然に私の隣に腰を降ろした。
エドガーはなにかにつけて触れてくるけれど、こうした肩が触れ合いそうになる微妙な距離感に毎回一人どぎまぎして。
気付いているかしら?
「何をしていたの?」
「特にこれといっては・・・。久しぶりに晴れたから日の光がとても暖かくてね。とても心地よくって日向ぼっこしていたのよ」
曇りの多いロンドンでこんな風に暖かく晴れるのはとても久しぶりで。
窓から差し込む硝子越しの光が妙にいとおしくて私は本をお供にぼんやりと過ごしていたのだ。
「確かに気持ちのいい天気だね」
エドガーも優しく同意をしてくれる。
日の光と同じくらいおだやかな微笑で私を見つめてきて、触れ合っているところから伝わるエドガーの暖かさと相まって私は急にエドガーを意識してしまう。
ちょっと力が入っちゃったかしら、エドガーは気がついた?
それとも気がつかないふりをしてる?
「たまにはのんびりするのも悪くはないね」
そういってエドガーは軽く腕を突き上げて伸びをする。
なんだかいつもの紳士然としたエドガーらしくない行動。
まるで子供みたい。
なんだか私一人気にしているのもシャクだから傍らに置いていた本を開いてみる。
えぇと、さっきはどこまで読んでいたのかしら。
一生懸命文字を追おうとするけれども隣のエドガーの視線が気になってなかなか集中できない。
それともこれも自意識過剰なだけ?
あぁもう!
精一杯普通のフリをするけれどやっぱり文字は頭の中からするりと抜け落ちてしまう。
これじゃぁ読書の意味がないじゃない。
どうしよう、エドガーも何か話してくれれば私だって対処のしようがあるのに。
相変わらず日の光は柔らかく部屋を満たしていて心地いい。
静かな部屋の中で私だけが慌てている感じがする。
ふと肩になにかが傾いできた。
少し目線を横にやると淡い金色の髪の毛が視界に移る。
「えっ、ちょっとエドガー!!?」
まさかっ病気?また私にナイショで無理をしていた?
そう思って慌てて名前を呼んでみると聞こえてくるのは規則正しい呼吸の音だけだった。
なぁんだ。
どうりでさっきから静かなはずだわ。
だけどエドガーが人前で転寝をするなんて珍しい。
絶対に人前でこういうの見せないって思っていたのに、少しへんなの。
まぁでも今日みたいに暖かい気持ちのいい昼下がりだったらそんなのもありかもしれないわね。
せっかくだし起こすのも可哀想だし暫くだけ肩を貸してあげるわ
あとがき☆☆
初一人称♪
感情移入で心情をかくことはあるけど私を使ったのはたぶん初めて。
イメージは冬の昼下がりです。
暖かい日の光の下で過ごす退屈な時間。
これってばとっても贅沢ですよね。
そして転寝をするエドガー。
あんまり想像がつかない。
だけど最新刊のエドガーとリディアのくだりをみているとそういう心休まる穏やかな午後もそう遠くはないんじゃないのかなぁなんて思ってみたり。
好きな人の前だから・・・っていうちょい甘えみたいな。
最近のエドガーが可愛くって!!
そんな彼をイメージしてかいてみました。











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