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2008.10.19 12:22

誰もいない部屋は宇宙の片隅に漂っているかのような静寂感に満ちている。
外界との接触がシャットアウトされた空間には私ひとりきり。
時折外から聞こえるバイクが走り去る音とかがどこか遠い異国の出来事のように感じる。
何もしない時間がときおりとても愛おしい。
私はひとり窓辺にちょこんと座って恋人の帰りを待っていた。
彼は大学生で、やっぱり大人だとそれなりに用事とかあって忙しくって、遊びに来ても不在ということが多々あった。
空気のように軽い部屋の中に一人いるのもたまには悪くない。
静かだけど、ここには私の大好きな彼の存在感がそこかしこに残っていて安心できるから。
ぼんやりとしているけれどそれも至福の時間だった。

「退屈だっただろ」
「そんなことないよ。まもちゃんの部屋好きだし」

たまにそんなふうに聞いてくることがあるけれど、私はいつも同じように返していた。
いつもほっておかれたらつまらないけれど。
ちゃんと帰ってきてくれるって知っているから。
部屋に入ってきて私を見つけてくれた時のわずかに口の端をあげるしぐさが好き。
目もとだってとたんに柔らかくなるあの瞬間が大好きだから。
なんかね、こういうのが幸せっていうんじゃない?って最近は思う。
私は足もとに置いたマグカップを引き寄せて手の中でもてあそんだ。
お気に入りのカップの中身は少しぬるくなったココアが入っている。
最近は少しだけビターが好みかな。
だけど最近涼しくなってきたからとびきり甘いのも恋しくなる。
口の中に少しだけ含んで、思ったよりも冷めてしまったそれに気づいて私はほんの少し眉根をよせた。
立ち上がるのが億劫で、まあこれも飲めなくはないしともう一回口をつけた。
なによりもこの空気を乱したくなくて。
あくまでも自然に溶け込んだ空間を壊したくなかった。

「そういえばうさがこの部屋にいるのがいつの間にか当たり前になったな」
「え・・・」
「一緒にいるのが自然だなって思っただけ」

あれは確か二人でDVDを観ていた時のことだっけ。
唐突にそんなことを言われたものだから最初はうまく反応ができなかった。
ああでもそんな風に感じてくれていたんだなあと思えばうれしかった。
だからかもしれない。
こうやって静かにまもちゃんの部屋で帰りを待っているのもいいなって思うようになったのは。
当り前の風景。
「おかえり」がいいたくて、にっこり微笑んで迎えたくて待っているのかもしれない。
静かなだけじゃないよ。
私はここで待っているから。
きっとこう伝えたくって。




あとがき。
日常延長線がテーマです
一人称も書くと楽しいね~
ってきっと今一人称主体の本を読んでるから。

まもうさでまったりはえらくひさしぶりなんじゃないかと
いっつも初期のころばっかり書いていたから

わたしはまもうさが好きなんじゃーーーーーーーーーーと叫びたい今日この頃


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タグ : まもうさ 二次小説

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