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2008.11.14 21:35

「リディアはどんな人と恋に落ちるのかしら」
小さなわが子は腕の中でキャッキャとご機嫌そうに腕を伸ばしている。
瞳は光を放つ金緑色。
本当は違ったけれど先日妖精界へ連れていかれたときに変わってしまった。
きらきらした宝石みたいでアウローラはこっちもお気に入りだった。
「気が早いんじゃないのかい、まだリディアは赤ん坊だ」
独り言のつもりだったのに思わぬ相の手が入ってきた。
父親としては聞き捨てがならなったのか、普段なら聞き流してしまうようなことも娘のこととなると違うらしい。
「あら、そんなことないわ。いつかリディアだってたった一人の人をみつけるのよ、ねー」
アウローラは腕の中の娘に笑いかけた。
分かっているのかいないのかリディアはアウローラに向かってにこっとした。
「あなたが恋に落ちるのはどんな相手かしら」
この言葉だけは誰にも聞こえないようにそっと囁く。
チェンジリングの呪縛からリディアを救ったときのいきさつは夫であるフレデリックにだって話していない。もちろんニコにだって。
これはアウローラがずっと秘めることになるだろう。
一族の呪縛はアウローラで断ち切らなくては。
だから一人で抱えていくと決めた。
願わくはリディアが平穏な人生を歩んでくることを、そう願わずにはいられない。
アウローラはリディアをぎゅっと抱きしめた。
やっとの思いで取り返した娘。
「けれどリディアはまだ歩いてもいないわけだし・・・・」
後ろでは夫であるフレデリックがまだぶつくさと言っていた。
どうやら父親にこの手の話は禁句らしい。
これでは実際リディアが成長して恋しい相手を紹介した日にはどうなるのやら、だ。
その日を想像してみてアウローラは一人笑った。
大丈夫、やっと取り戻した平和があるから。



あとがき
新刊読んでアウローラさん側より書いてみました。
実際アウローラは予言をどのへんまで聞いたんでしょうか
自分の娘が将来マッキールとかかわるとか、青騎士伯爵と懇意にするだろうとか、どの程度の予言を聞いたのか気になります
なにを思って、ニコにブラッドストーンを託したのかな
ニコならリディアのためを思った行動をしてくれるって信じてたのかな
実際新刊でのニコは大活躍でした
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