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2009.02.01 20:56

久しぶりの伯爵と妖精二次小説です

半月くらい前から書き始め・・・間空くこと○日・・・・
みたいな・・


前からリクエストのあった誕生日ものです

本当お待たせしてしまって申し訳ないです
ちょっと長くなったので前後編にしてみました
後編は明日アプします

それでは続きをクリック!!

その日伯爵邸を訪れたリディアはサロンに飾られた大輪の花々に見とれた。
普段その場所に花など飾ってはいないのに今日は見事な花が花瓶いっぱいに活けられていた。
「きれい・・・・」
リディアは思わず見とれて、それに近づいた。
そっと触れ、近づくと甘く上品な香りが鼻腔をくすぐった。
「リディアさん、こちらでしたか」
かけられた声に振り返ると扉近くにアーミンの姿があった。
今日もいつもと同じように男性もののスーツを身にまとい、けれども女性的な魅力を纏っていた。
「ええ、とてもきれいで」
そういえば玄関ホールにも花が活けられていなかっただろうか。
リディアはそういえばと、ふと思い出した。
「今日はエドガー様の誕生日なのです」
「え・・・・」
突然のアーミンの告白にリディアは次の句が告げなかった。
「エドガー様は特に己の誕生日などに執着はされないので・・・・・。せめて何か出来たら、祝って差し上げることができたらとこうして花を飾っているんです」
誕生日。アーミンの口から漏れたその単語にリディアはなんとも言えないような緊張を強いられた。
二人は昔からの付き合いなのだから誕生日くらい知っていたっておかしくはない。
なのに、どうしたんだろう。リディアは心の中で自分の不可思議な感情に首をかしげた。
「そうなんだ。とても素敵ね、このお花」
「ありがとうございます」
リディアが褒めるとアーミンは口の端を持ち上げてお礼を言った。
「レイヴンも何かお祝いしたりするのかしら?」
「いえ、あの子は・・・・。そういった感情はあまり出さないので」
どこかさびしそうにアーミンはつぶやいた。
「そう・・・・」
精霊を宿したレイヴンは人の感情に突き動かされないところがあった。
エドガーに出会って、そしてリディア達とかかわるようになって徐々に感情を表に出すようになったレイヴン。
けれどまだ彼の中に「誕生日」を祝うという行動はないらしい。
「リディアさんも」
自分の考えの中にいたリディアは名前を呼ばれてハッと頭を上げた。
「リディアさんも、エドガー様の誕生日を祝って差し上げてください」
私がエドガーを。
一拍後リディアの顔は真っ赤に染まった。
「えっ、わ私が!?」
「はい、是非に」
動揺するリディアに比べてアーミンは何のよどみもない口調で続けた。
「きっと喜びます」
「そ、そうよね。おめでとうって言われたら嬉しいものね」
動揺を抑えてリディアは笑顔を取り繕った。
アーミンはただエドガーの近しい人たちに声をかけているだけ。
もしかしたら彼女は今朝からトムキンスなどの屋敷の者たちにもなにかしら伝えているのかもしれない。
「ところで肝心のエドガーはどこにいるのかしら」
そういえばまだ顔を合せていないとふと思い当ってリディアは尋ねた。
「エドガー様はご友人の方の元へ行かれています」
「・・・・友人ね」
「夕方頃にはお戻りになられるかと」
「そう、ありがとう」


友人って絶対に女の人じゃないのかしら。
先ほどはさすがに口には出さなかったけれども、アーミンが友人と言った瞬間リディアの脳裏には女性では?という疑問が浮かび上がった。
もしかしたらアーミンにはリディアの考えが見抜かれたかもしれない。
少しだけ口元が引きつってしまったから。
リディアは仕事部屋で手紙を読みながら考え事に没頭していた。
おかげで先ほどからまったく手紙の文字が頭に入ってこない。
妖精博士として働いているのにこれでは役立たずだ。
けれども少し意識を傾けると簡単に先ほどの会話が耳元で再現される。
誕生日に相手してくれる人くらいいて当たり前だ。
だってエドガーだし。
その言葉で片づけることができるくらいエドガーは女性関係の噂が絶えなかった。
リディアは手紙を机の上において頬杖をついた。
大きくため息をついてみても気分は冴えなかった。
座っているのがいけないのだろうか。
だったらいっそ気分転換に散歩にでも出かけてみよう。
ショールを掴んでリディアは庭園へと降り立った。
暖かな日差しに包まれた庭園はあてもなく歩いているだけでも気持ちがいい。
「きれい・・・」
そっと手を伸ばしかけてリディアは気づいた。
先ほど見た花束の中にも同じ種類の花があったからだ。
リディアは伸ばしかけた手を途中でとめた。
そして散歩を再開した。
誕生日だからなんだっていうのだろう。
おめでとうって言って、プレゼントを渡して。
そう、プレゼント。
エドガーが帰宅する時までいるつもりなら、おめでとうと伝えるのなら当然贈り物の一つくらい用意しておくべきなのではないだろうか。
この考えに至ってリディアは鼓動を速めた。
大体男の人って何を贈ったら喜ぶのだろう。
故郷では人よりも妖精とばかり付き合っていたから、何が喜ばれるのかなんてさっぱり見当もつかなかった。
そもそも思いついたとしても今日その日に用意できるものなんて限られているのではないだろうか。
リディアは頭を抱えた。
「ようリディア」
突然背後から肩を叩かれてリディアは反射的に振り返った。
「ケルピー。どうしたのよ」
後ろには精悍な顔立ちをした青年、ケルピーの姿があった。
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テーマ : 二次創作:小説 - ジャンル : 小説・文学

タグ : 伯爵と妖精 二次小説

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