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2009.06.02 20:26

図書館に寄って、資料を借りて時間を確認すると十六時を半分ほど回ったところだった。
講義も何も残ってはいなかったから衛はそのまま校門の方へ足を向けた。
春も過ぎ去って、日によっては半袖でも十分に過ごせる季節。
夕方といってもまだ外は明るかった。
幾分早足で大学内を抜け門へと差し掛かった時、衛は異質な空気を感じ取った。
といってもあきらかな敵意や恐怖などいったものでなく、普段なじみないものへのちょっとした戸惑いと好奇心といったそれだった。
なんなんだろう、といぶかしげに思い衛はその空気の放つ方へ視線を向けた。
向けて固まった。
時間にしたらほんの数秒だったに違いないが衛にしてみたら意識を現実に引き戻すのに若干の時間を要した。
視線の先には私服の集団ばかりの中にいて、あきらかに違いをアピールする濃い色の制服。
金色の長い髪の毛をちょこんと揺らして、好奇心の中から少しだけ不安の色をのぞかせたあどけない表情をした衛の恋人が門の横にたたずんでいた。
「うさ…」
衛の口から音が漏れた。
それを、ここからでは絶対に聞こえるはずもないのに、まるでその言葉だけ耳に届いたかのように少女はその瞬間顔をこちら側に向けた。
くるくるとよく変わる表情はいま、華が咲き誇るかのような笑みを浮かべた。
今にも走り寄ってきそうなうさぎの様子に衛は自分の方から大股で歩み寄った。
「どうしたんだ?」
今日は何も約束もしていないはずだった。
まさか衛が忘れ去っていただけで、本当は何か予定をいれたのだろうか。
「ううん、なんとなくね。まもちゃん大学にいるかなって思って来てみたの」
「なんとなくって、大学には入口何箇所かあるのに、俺がそっち使ってたらどうするつもりだったんだよ」
言いながら衛はさりげなくうさぎを周囲の好奇心からかばった。
そのまま促して一緒に歩きだす。
なんとなくその視線の多くは男性のものが多いように感じられて面白くなかった。
これは恋人の欲目だろうか。
「それは大丈夫!」
うさぎが元気いっぱいに答えた。
「どうして?」
なんとなく次の答えに予想がついていたけれど衛はわざと先を促すような相槌を打った。
「ふふっ、それは愛の力だもん」
大切な言葉をゆっくりとかみしめるようなはにかんだ表情は先ほどまでとはうってかわって、思わずこちらをどきりとさせる。
そんな恋人の頬を染めたとびきりの笑顔を誰にも見せたくなくて衛はうさぎをさりげなく隠すように腕をまわした。


あとがき★★
放課後デートやきもち風味でお届けです
久しぶりのまもうさですね

時期としてはうさぎちゃん高校生、スターズ後くらいで書いてみました
って書かなきゃわかんないような細かいことですよね

すみません


そうそう、この間歯(親知らず)を抜いてきたんですが、歯医者ってことでSSのパラパラのエピソードを思い出しました。
歯を抜くどころか人形の首をもぎ取ってもう大丈夫ですよって、全然大丈夫じゃありません
シュールですね、この子
でもパラパラが一番好き
舌ったらずな子、可愛すぎです
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タグ : セーラームーン まもうさ 二次小説

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