2016.01.31 18:32
夜。
一日の終わりにぼんやり窓の外を眺めているとかぐわしい香りが鼻腔をくすぐってクイーンは振り返った。
扉から侵入してきたのは彼女の最愛の夫であるキングであった。
香りの正体は彼の手の中にあるマグカップであろう。湯気を立てているそれはクイーンのお気に入りでもあるホットチョコレートだ。
「どうしたの?」
クイーンは小首をかしげた。
「私の愛妻たるうさに差し入れを持ってこようと思って」
最愛の、というところでクイーンはくすぐったそうに唇をほころばせた。
いくつになっても大好きな人からの愛情表現はうれしいものだからだ。
はい、と手渡されたマグカップから一口こくんとホットチョコレートを飲み込んだ。
「おいしい?」
「ええ」
「それはよかった」
「でも、あなたの分は?好きでしょう、チョコレート。なんだか今日は甘やかされている感じ」
「そう?」
お互い多忙なため、こうして二人きりの時間を持つこともままならない。
「俺はいつだってうさには甘いよ」
手袋を外した手がクイーンのこめかみ辺りをそっと包み込んだ。
なんだか恥ずかしくなってクイーンはあわててチョコレートドリンクのほうに目を向けた。
「まもちゃんも…飲む?」
「…そうだね。じゃあもらおうかな」
クイーンは下を向いたままだったため、あいにくとこの時のキングの表情を見ていなかった。
顔から、あごに滑り落ちてきた手が彼女を上向かせ、一瞬の出来事だった。
「っつ…」
「ごちそうさま。甘くておいしかったよ」
そう言ってクイーンの旦那様はいたずらが成功した少年のようににっこりと笑っていた。
あとがき☆★
今日は愛妻の日ということで突発で書いてみました
妻なのでキンクイ設定です
なんだかよくわからない話になってしまいましたが…
私が書くいつものまもちゃん、ですね
お題があるほうがショートショートは書きやすいですね
一日の終わりにぼんやり窓の外を眺めているとかぐわしい香りが鼻腔をくすぐってクイーンは振り返った。
扉から侵入してきたのは彼女の最愛の夫であるキングであった。
香りの正体は彼の手の中にあるマグカップであろう。湯気を立てているそれはクイーンのお気に入りでもあるホットチョコレートだ。
「どうしたの?」
クイーンは小首をかしげた。
「私の愛妻たるうさに差し入れを持ってこようと思って」
最愛の、というところでクイーンはくすぐったそうに唇をほころばせた。
いくつになっても大好きな人からの愛情表現はうれしいものだからだ。
はい、と手渡されたマグカップから一口こくんとホットチョコレートを飲み込んだ。
「おいしい?」
「ええ」
「それはよかった」
「でも、あなたの分は?好きでしょう、チョコレート。なんだか今日は甘やかされている感じ」
「そう?」
お互い多忙なため、こうして二人きりの時間を持つこともままならない。
「俺はいつだってうさには甘いよ」
手袋を外した手がクイーンのこめかみ辺りをそっと包み込んだ。
なんだか恥ずかしくなってクイーンはあわててチョコレートドリンクのほうに目を向けた。
「まもちゃんも…飲む?」
「…そうだね。じゃあもらおうかな」
クイーンは下を向いたままだったため、あいにくとこの時のキングの表情を見ていなかった。
顔から、あごに滑り落ちてきた手が彼女を上向かせ、一瞬の出来事だった。
「っつ…」
「ごちそうさま。甘くておいしかったよ」
そう言ってクイーンの旦那様はいたずらが成功した少年のようににっこりと笑っていた。
あとがき☆★
今日は愛妻の日ということで突発で書いてみました
妻なのでキンクイ設定です
なんだかよくわからない話になってしまいましたが…
私が書くいつものまもちゃん、ですね
お題があるほうがショートショートは書きやすいですね
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