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2016.01.31 18:51

なぜだか薔薇の花束を受け取ってリディアは首をかしげた。

今日はなにかの記念日だっただろうか。

「どうしたの?こんなにも…その、立派な花束…」

考えてみても思い当たるものがなかったので、リディアは彼女の夫であり花束の贈り主であるエドガーに尋ねた。

「リディア今日が何の日かわからないのかい?」

そう聞かれてリディアは何かあったかしらと、もう一度記憶をひっくり返してみた。

結婚記念日は…違う。それにさすがにそれくらいはリディアだって記憶している。

では何かのイベント…?いや、クリスマスだって過ぎたし、ヴァレンタインデイはまだ半月ほど先の話だ。

あとはなんだろう。二人で何かをした日だろうか。

「ごめんなさい。わからないわ」

リディアは素直に謝った。

「今日はね、愛妻の日なんだよ」

「そ、そう…」

突拍子もない方向からの回答を言われてリディアは拍子抜けをした。

そんなあってもなくてもたいして変わらないような日が世間に存在するとは今日までまったく知らなかった。

「だから僕も最愛の妻である君に愛情表現をしようと思って。愛妻の日に何もしなかったらリディアに僕の愛情を疑われてしまうしね。僕の愛はいつまでも君のものだよ」

そう言って熱っぽく見つめてくるものだから、リディアは気恥ずかしくなって下を向いた。

薔薇の濃厚な香りに酔いそうになる。

「ええと、薔薇ありがとう…」

「いいや。本当は毎日でも贈りたいけれど、それをするとリディアに叱られちゃうからね。でも僕の愛は常にリディアのものだし一年中毎日が僕にとっては愛妻の日だからね。他の日の愛情がおろそかにするわけじゃないんだよ」

エドガーはリディアの頬を両手で包み込み顔を上向かせた。

薔薇の花束で両手がふさがっているリディアはされるがままでそのまま唇で彼のそれを受け止めた。

抵抗がないことをいいことにエドガーはくちづけを深めていった。

とうとうこらえきれなくなったリディアが花束を持った手ごとエドガーを押し戻し、ようやくエドガーは唇を離した。

「エ、エドガー!リビングルームで何をするの」

「それじゃあこれから寝室に行こうか。大丈夫、今日はこのあと何も予定を入れていないから」

にっこり笑った夫を見つめてリディアは愛妻の日を作った人に八つ当たりをしたくなったのであった。

そうしてこの日、アシェンバート伯爵夫妻は早くから寝室に籠り翌朝まで部屋から出てくることはなかった。


あとがき☆★
最後がかなりやっつけ感ですが、ごめんなさい
久しぶりのエドリディはこんな感じになりました。
相変わらずの妻溺愛夫なエドガーを書いてみました
彼にしてみれば毎日が愛妻の日ですよね





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