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2007.10.15 13:09

放課後。
もはや日課と化した寄り道先。
今日も意気揚揚と自動ドアの音を聞きながら店内に入っていくとあまり歓迎しない声が飛び込んできた。
すなわち―
「よ、おだんご頭。」
という最近では聞きなれてきてしまった男性の声。
何故だか大好きなお兄さんの親友という立場の彼とはここでたびたび目撃してしまう。
うさぎ曰く目撃だ。約束してるわけでもないのに出会ってしまう腐れ縁。
げっ・・・・・。といううさぎの小さな呟きが聞こえたか聞こえてないか。
件の彼はそのまま続けてきた。
「あいにくと元基は今手が塞がってるぞ」
うさぎが奥のほうを見やるとなにやら忙しそうな元基の姿。



元基はこのゲームセンターでアルバイトをしているのだ。
色々雑務や在庫管理そういった諸々の仕事だって抱えている。
「あ、うさぎちゃん。ごめんね、もう少ししたら手が空くと思うから」
うさぎに気付いた元基は明るく言ってから奥のほうへと引っ込んでいった。

もう少ししたら相手してくれるかな。
そう考えてくるりと方向を変えてみると、視界に入るのはイヤミな男こと千場衛だった。
「残念だったな。相手にしてもらえなくって」
「いいわよ。もう少ししたらこっちに来てくれるって言ってたもん」
ふんと顔をそむけてコンピューターゲームの椅子に腰を降ろす。
衛も二の句を告がなかった。
しばしの沈黙。
衛もそこから離れる気はないらしい。
うさぎが訪れる前からいたのだから元基に用事でもあったのかもしれない。
「あんたも元基おにーさんに用事があったの?」
「まぁな。」
沈黙に耐えかねて話を振ってみたのはいいけれどあえなく終了してしまいまた重苦しい空気が立ち込めた。
予想外な二人きり。
いまさら帰るのも不自然だしどうしようとうさぎが考えていると後ろから声がした。
「痛っ」
振り返って見てみると衛が指先を抱え込んでいた。
どうやらどこかの金具が出っ張っていたようでそこで切ってしまったようだ。
思わず振り返ってしまったが衛はそんなうさぎが目に入っていないようで。
うさぎは気がつくと鞄の中をごそごそと漁っていた。
「はい、これ。あげるわよ。」
衛が顔を上げるとぶっきらぼうに差し出された手のひらにはバンソーコ。
思いもしないところから差し伸べられた手にいささか驚いているとうさぎは「ばい菌。入っちゃうと痛くなるわよ」
と付け加えてきた。
「サンキュ。」
一瞬止まっていた時間が動き出す。
衛がうさぎからバンソーコを受け取ったとき触れた手にうさぎは妙にどぎまぎしてしまう。
「おだんご頭も少しは女の子らしいところがあるじゃないか。普段からは想像もつかないけど」
妙な感覚も何時もの衛の軽口を聞けば一瞬に飛んでいってしまう。
「おあいにく様!私だって女の子なんだから、このくらい持っているわよ」
「あぁ、お陰で助かったよ。サンキュ」
てっきりまたイヤミが返ってくるかと思えばいじわるじゃない普通の微笑を返されてうさぎは言葉につまり思い切り顔を赤くする。
「お待たせ。衛、うさぎちゃん。いやぁ今日は搬入やら在庫チェックやら忙しくってさぁ。こんな日はもう1人くらいシフトを入れて欲しいよね。」
ようやく忙しさから開放された元基が二人のもとにやってきた。
衛と一言二言話をしてから元基はうさぎに振り返る。
「あれ、うさぎちゃん。顔が赤いけど大丈夫?」
「え??あ・・・その。大丈夫です・・・・・・。それより用事あるの思い出しちゃったんで今日はこの辺で」
元基に指摘されたのと、その後ろで衛が見ていたのとで急に恥かしくなったうさぎはあいさつもそこそこにクラウンから駆け出していた。
衛だけがおかしそうにその様子を見つめて。



★あとがき★
こないだから散々デート話とか書いておきながらまたまた、また!
無印初期の頃を書いてしまいました。
やっぱこの頃が一番好き!ってことで一つ浮かんだので。
二人のあの頃のやりとりがやっぱたまらん
ビバ34話♪
どうしてもあのエレベーターのうさぎちゃんの頬を赤く染めるシーンが印象深くって。
可愛くってしょうがない。
女の子してるなぁって。
なのでこんな話です。
つっけんどうに渡すっていうのがポイント。
これが書きたかった!

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テーマ : 自作小説(二次創作) - ジャンル : 小説・文学

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